読めばきっと親孝行がしたくなる。「アンマーとぼくら」のあらすじと感想。※若干ネタバレ

「孝行のしたい時分に親はなし」

これは、親のありがたみが分かる頃にはもう親は生きていないのだから、思い立ったらすぐに親孝行をしましょうという意味のことわざです。

 

このことわざを聞いて、心に何か引っかかる物がある方もいるのではないでしょうか。

わたし自身、このことわざを聞くと「お母さん、お父さん大好き」と、まだ伝えられていないことが何だかすごくダメなことに感じてしまいます。

 

でもやっぱり、こんなことを面と向かっていうのはすごく恥ずかしいですよね。わたしも死ぬほど恥ずかしいし、こんなこと言ったら顔から火が吹き出ると思うし、しまいにはきっと気持ちが溢れて泣く。

今日は、親孝行をしたいけど恥ずかしくてできないあなたの背中を押すための一冊をご紹介します。

  • 思春期の頃はめちゃくちゃに毎日喧嘩して傷つけたのに、まだ「ありがとう」は伝えられていない
  • 上京してから忙しくて中々実家に帰る暇がない・・・と自分に言い訳して実家に長い間帰っていない。
  • 心の中ではいつも感謝してるけど、照れ臭くて伝えることができない。
  • 「いつか言おう」と思っている気持ちがある。

こんなあなたに必見の一冊です。

「アンマーとぼくら」の作者は有川浩さん。

作者は「図書館戦争」や「植物図鑑」などのTHE・王道ラブコメで有名な女性作家の有川浩さんです。

有川浩さんは、ファンタジーチックで現実にはありえないのに「なんかありえそう・・・」と思わせるような文章を書く作家さんです。

わたしの中では勝手に「リアリティー×ファンタジー」を融合させるのがすっごく上手いイメージ。

有川浩さんと言ったら、ラブコメだ!と思っている方も多いはず。

でも、実は最近は王道ラブコメよりヒューマンドラマ系の作品が多くなっている印象です。特に面白かったのは、孤児院のこどもたちと新米施設員のリアルな生活を描いた「明日のこどもたち」かな。

さすがだなあ、と思うのはどの本にもしっかりどこかで恋愛の芽があるところ。LOVEがメインじゃないストーリーの中でもしっかりキュンとさせてくれるのが有川浩さんのすごいところです・・・!

愛してます。月1冊ペースで出して欲しい。(無茶振り)

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「アンマーとぼくら」のあらすじ(若干ネタバレあり)

ここからはアンマーとぼくらの感想です。若干ネタバレがあるので、一切のネタバレを受け付けない方はUターンかご自分でポチっていただきたくよろしくお願いいたします。

休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。

一人目の「お母さん」はリョウが子どもの頃に亡くなり、再婚した父も逝ってしまった。

観光を続けるうち、リョウは何かがおかしいことに気がつく。

かりゆし58の名曲「アンマ―」に着想を得た、書き下ろし感動長編。

主人公のリョウには病気で亡くなった一人目の「お母さん」と、写真家だった父が沖縄で出会って再婚した二人目の「おかあさん」がいます。

一人目のお母さんのことが大好きだった幼い頃のリョウは、さっさと再婚相手を見つけてしまった父に怒りを隠せませんでした。

義理の母になった「おかあさん」は、美人で、すっごく良い人で、義理の息子である自分のことを大切に思ってくれていることを頭では理解していたのですが、心がついていかなかったのです。

 

『お父さんも「お母さん」のことが大好きだったはずなのにどうして・・・』

 

そんなリョウが「おかあさん」と父親と過ごした沖縄での少年時代の思い出と、現在の「おかあさん」との観光旅行とが交じり合いながらお話が進んで行きます。

『過去』と『現在』が不思議に交じり合ったおかげで、亡くなった父の本当の気持ちを知ることもできました。

ひもの
母と子の絆って、素敵だなあ。

 

「アンマーとぼくら」は、かりゆし58の「アンマー」に着想を得た小説。

あらすじにも書きましたが、この小説はかりゆし58の「アンマー」という曲を作者である有川浩さんが聞いたことで生まれた物語です。

思春期時代めちゃくちゃ母と喧嘩した私にとって、「アンマー」は刺激が強すぎる。聞いたら100%泣いてしまいます。

アンマーよ あなたは私全てを許し 全てを信じ全てを包み込んで

惜しみもせずに 何もかもを 私の上に注ぎ続けてたのに

アンマーよ 私はそれでも気づかずに 思いのままに過ごしてきたのでした

 

私が特に好きなの(泣いてしまう箇所)は、2番のサビです。

自分にめちゃくちゃ重なって泣けます。

お母さんいっぱい謝ってたのに、わたしも悪かったのに、「大っ嫌い」ってお母さんに言ってしまったことがあってすごく後悔しました。

アンマーよ 私はあなたに言ってはいけない決して口にしてはいけない言葉を

加減もせずに投げつけては あなたの心を踏みにじったのに

アンマーよ あなたはそれでも 変わることなく私を愛してくれました

 

「アンマーとぼくら」の物語の中でも主人公のリョウが、父親に”言ってはいけない言葉”を言ってしまいそうになることがあります。

しかし、”ある不思議の出来事”のおかげで言わなくて済んだのです。

その言葉を言わずに済んだことをリョウはとてもありがたく感じていました。

わたしも言わずに済んだらなあ・・・と、今更考えたって遅いのでこれから「大好き」ってちゃんと伝えるしかないですね。笑

ひもの
こんなに泣いちゃう歌も珍しい。。。

 

「アンマーとぼくら」で印象に残ったシーン

わたしが印象に残ったシーンは

「父親」、「おかあさん」、そして主人公の「リョウ」この三人が泣くシーンです。

それぞれ別のシーンで泣くのですが、その泣き方がすごく印象的なのでぜひ本を読んで確かめて見てください。

わたしは小説にめちゃくちゃ入り込むタイプなので、泣き方の描写がしてあると自分もそれをできるだけ真似て泣きます。

そうすると自分がその本人になったかのような気分が味わえて、さらに読書が楽しくなるのでオススメです。

「アンマーとぼくら」のレビュー

読書メーターで「アンマーとぼくら」のレビューを探してみました。

一気読み。穏やかにじんわりした気持ちになりました。お父さんの自由で子供っぽいところは正直ダメでしょ、と思ったけど。お母さんとおかあさんを魅了しちゃう不思議なところがあったんだろうな〜。あの世の捉え方が沖縄ならでは。現実なのか幻想なのか、今と昔が混じってるのに違和感なく読めました。金ちゃんの存在が良かったです。有川さんのキャラクターは今回もみんな魅力的でした。

すごくわかる・・・!有川浩さんの本は出てくるキャラクターがいちいち魅力的なんですよね。

1869件ものレビューがついており、人気の作品だということがわかります。

ひもの
どんな作品での有川浩の文体は読みやすくて好きだなあ

 

もう一度聞きます。あなたは親孝行してますか?

  • もうちょっと稼いでから何か買ってあげようかな・・・・
  • 別にプレゼントしなくても親は好きなものくらい自分で買うでしょ

って考えてるあなた。非常にナンセンスです。

あなたが親だったら、子供にされて一番嬉しいことは何でしょうか?

実家に帰ってきて元気な顔を見せてあげるのが一番嬉しいに決まってるんです。高いプレゼントもいりません。親にとっては、”プレゼントしようと思ってくれた気持ち”が大事なんです。

ほとんどの方が「そんなこと言われなくてもわかってるよ」と感じたかもしれませんね。

「ありがとう」と伝えるのが恥ずかしいなら元気な顔を見せるだけでもきっと喜んでもらえるはずです。

どうしても帰れない人は、短いメッセージ付きで突然プレゼントを送ってみるのもいいかもしれません!

「アンマーとぼくら」親孝行について考えさせられるとってもいい作品でした!オススメです。ぜひ読んで見てください!

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レアな「高専」卒女子。過去6年間ほど、周りの男女比9:1な生活を送った結果女子力が0に。男友達に「中の下」と言われたことで一念発起。いっぱしのレディになるためにひもの奮闘記として当ブログ≪ちゃりろぐ≫を運営しております。 ■詳しいプロフィールはコチラ